平成28年度事業報告

1.事業概要

 平成23年2月に発足した「文化・経済フォーラム滋賀」は6年目を迎え、文化、経済、学術、マスコミ、行政など多様な分野で活躍している人たちが一体となり、県内の文化活動を活性化し、もって滋賀県の文化・経済の発展に寄与するため、各種事業を展開した。

 平成28年度も引き続き、「2016文化で滋賀を元気に!賞」の募集をはじめ、“文化ビジネス”を実践している地域を訪ねる「文化ビジネス塾」、文化芸術を通じて出会いと交流の場を創出する「文化経済アートステージ」や「文化経済サロン」を実施した。
 また、国民文化祭の滋賀県での早期開催を願い、これまでの視察に加え、開催県の担当者を招いた勉強会を行った。

 なお、会員数は下記のとおり。※( )内は平成26年度会員数
 会員数 210人(団体) (223)
 ・内訳

個人 127人 〔県内116、県外11〕 (136)
文化団体 33団体 〔県内32、県外1〕 (37)
法人 50団体 〔県内49、県外1〕 (50)

2.事業実績

(1)「文化で滋賀を元気に!」するプロジェクトの実施

①「2016文化で滋賀を元気に!賞」の実施
 文化の力で、活力あふれる地域社会の実現に貢献されている団体または個人に、感謝と今後の活動を期待して表彰する「2016文化で滋賀を元気に!賞」を実施した。県内各地から30件の応募があり、その中から、6団体が大賞(1件)および各賞(5件)に選ばれた。

★大賞(街中(まちなか)まるごとアート文化賞) 
   長浜芸術版楽市楽座運営委員会(長浜市)

☆各賞

彦根の楽しさ発掘文化賞 特定非営利活動法人
ひこね文化デザインフォーラム
(彦根市)
寄席で笑って元気に文化賞 笑ってもっと元気を出そう会 (大津市)
おひなさまで町おこし文化賞 日野ひなまつり紀行実行委員会 (日野町)
絶滅危惧種ハリヨを残そう文化賞 旭化成株式会社守山製造所 (守山市)
能楽を近江に伝える文化賞 滋賀能楽文化を育てる会 (東近江市)

○表彰式:平成29年2月12日(日)
 表彰状と記念品(日本画家・西久松吉雄氏(成安造形大学教授、同大学附属近江学研究所所長)の絵画作品)を贈呈。


②「文化で滋賀を元気に!」する調査研究、提言
 滋賀県の文化振興に関して調査研究するとともに、地域経済の振興という観点から文化を考え、新しい構想やプロジェクトの提案を行った。

ア 「近江屋」研究プロジェクト
 これまでの調査研究の最終報告を行うとともに、居酒屋「近江屋」などを展開する会社代表をゲストに迎え、地域の歴史や地産地消にこだわり、唯一この一軒という店舗を生み出す思いを紹介した。
○「近江屋」研究ファイナル
  日時:12月23日(金・祝) 14:00~15:30
  会場:ピアザ淡海大会議室
  第1部「近江屋研究プロジェクト最終報告」
    報告者:加藤 賢治 氏(成安造形大学附属近江学研究所副所長)
        第2部 対談 居酒屋「近江屋」に見る地域経営学
    ゲスト:田中 晴久 氏(有限会社楽坐代表)
    コーディネーター:加藤 賢治 氏

イ 「文化ビジネス塾」
 第2回総会の提言を具現化していくため、地域資産を利活用し、ビジネスモデルを実践する城下町彦根の町家「本町宿」と近江の地酒の機運を高める取り組みを行う蔵元「藤居本家」を訪ね、“文化ビジネス”について考えた。
・第8回 日時:9月11日(日) 13:30~16:20
     会場:「本町宿」(彦根市)、彦根市河原町芹町地区
     講師:石井 良一 氏(滋賀大学社会連携研究センター教授)
     話題提供:戸所 岩雄 氏(NPO法人ひこね文化デザインフォーラム副理事長)
     話題提供:深谷 覚 氏(彦根市教育委員会文化財課主査)

・第9回 日時:11月27日(日) 13:30~16:20
     会場:藤居本家(愛荘町)
     講師:家鴨 あひる 氏(元きき酒師・ライター)
     講師:藤居 鐵也 氏(滋賀県酒造組合会長、藤居本家七代目蔵元)

ウ 提言チーム研究会
 他の事業と連携しつつ、滋賀県のさまざまな現状から、滋賀県の文化と経済について、新たな展開につながる提言を行うための研究会を実施した。

・滋賀の観光と文化・まちづくりと文化の連携について
 日時:1月15日(金) 18:00~19:30
 会場:旧大津公会堂多目的室

・世界農業遺産について
 日時:12月26日(月) 18:00~19:30
 会場:旧大津公会堂会議室1

③「文化で滋賀を元気に!」シンボルマークの利用促進
 県内において文化振興に関する事業を行う団体等多くの人が、シンボルマークの利用を通じて、「文化で滋賀を元気に!」していく気運や一体感が高まるよう利用の促進に努めた。


(2)「文化で滋賀を元気に!」する情報交換の場の提供

①総会・講演会・交流会の開催
 総会時に、京大総長の山極氏を招き、現代社会におけるアートの必要性やコミュニケーションのあり方についての基調講演会や交流会を開催し、県内の文化活動者、企業経営者、学術関係者、行政関係者等との情報交換の場を提供した。

ア 第6回総会(講演会・交流会)
    日時:2月11日(木・祝) 14:00~18:30
    会場:大津プリンスホテル コンベンションホール「淡海」
    参加者:(基調講演)253人、(総会)98人、(交流会)93人
<議 案>
 第1号 平成27年度事業報告について
 第2号 平成27年度収支決算について
 第3号 平成28年度事業計画について
 第4号 平成28年度収支予算について
イ 基調講演:「アートとコミュニケーション-その由来と未来-」
  講師:山極 壽一 氏(京都大学総長)
ウ 「2015文化で滋賀を元気に!賞」表彰式
エ 「文化で滋賀を元気に!」する提言発表
オ 交流会


②「文化経済サロン」の地域開催
 県内文化ホールとともにオペラ公演に取り組むびわ湖ホールや新しいビジネスモデルを全国展開する会社代表からの話題提供をもとに、さまざまな人たちの出会いや交流の場が拡がるよう実施した。

・第1回 日時:11月20日(日) 10:30~16:30
       会場:近江八幡市文化会館(近江八幡市)
      テーマ:文化芸術と地域の活性化
       講師:津田 誠司 氏((公財)びわ湖ホール事業部長)
       オペラ鑑賞:林 光 作曲 オペラ「森は生きている」
       共催:滋賀県公立文化施設協議会

・第2回 日時:11月30日(水) 13:30~16:15
     会場:滋賀県立文化産業交流会館(米原市)
     テーマ:ソーシャルビジネスで地域を活性化~移動スーパーとくし丸の奮闘~
     講師:村上 稔 氏((株)Tサポート代表取締役)
     共催:(公財)滋賀県文化振興事業団、(公財)滋賀県産業支援プラザ

③文化経済アートステージ
 「ひととまちとアートが出会う」をコンセプトに、会員の企業紹介や演奏を通して、企業や地域の人に文化芸術を身近に感じてもらうとともに、交流の機会を提供した。

     日時:10月1日(土) 14:00~15:30
  会場:旭化成健康保険組合体育館(守山市)
  内容:旭化成(株)守山製造所 会社紹介
     コンサート(西村有香里カルテット、法楽寺くすのきアンサンブル)
  共催:(公財)滋賀県文化振興事業団


(3)「文化で滋賀を元気に!」する提言に基づく研究と実践

○国民文化祭の視察と滋賀での開催に向けた勉強会の開催
 「第31回国民文化祭・あいち2016」の視察に併せ、2回の国民文化祭を成功させた徳島県の担当者を講師に招き、滋賀での開催のあり方について考える勉強会を開催した。

・勉強会
  日時:10月8日(土) 14:00~16:00
  会場:コラボしが21中会議室2(大津市)
  講師:大崎 理英 氏(徳島県とくしま文化振興課専門員)

・国民文化祭[開会式・オープニングフェスティバル]視察
  日時:10月29日(土)
  会場:愛知芸術劇場大ホール(愛知県)



(4)「文化で滋賀を元気に!」する広報活動の展開

①ホームページによる発信
 当フォーラムの紹介や入会案内をはじめ、各種事業の情報提供や「文化で滋賀を元気に!」シンボルマークの利用促進を行った。


②メールマガジンの配信
 当フォーラムの1年間の活動状況をメールマガジン「文化deけいざい 経済deぶんか ニュース&にゅーす」で報告した。(24号〔12月25日〕)


③会員活動チラシの送付
 会員の活動チラシ等を事業案内等と併せ、会員あてに送付した。



(5)「文化で滋賀を元気に!」する事業への後援、参画等

①後援:16件 (15) ※( )内は平成27年度実績数


②参画

「びわ湖アートフェスティバル」実行委員
「ラ・フォルジュルネびわ湖」推進委員
「滋賀・びわ湖ブランドネットワーク」幹事


③加盟:全国メセナネットワーク


4. 幹事会等の開催状況

(1)幹事会
 10回開催
 (1月14日(木)、1月28日(木)、3月10日(木)、5月12日(木)、6月9日(木)、
7月14日(木)、9月8日(木)、10月13日(木)、11月10日(木)、12月8日(木))

(2)ワーキンググループ(企画推進員会議)
 10回開催

以上